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COLUMN — 内定・条件交渉

「手取りが減るのが気になる」内定承諾前に確認したい年収の中身|年俸制・固定残業代・賞与・インセンティブの見方

内定が出たのに「手取りが減るかもしれない」と承諾を迷う。年俸制・みなし残業込みの給与と、基本給+賞与+残業手当+インセンティブの給与は、月給や「年収÷12」では比較できません。実際にご支援した事例をもとに、年収の中身の分解の仕方と、オファー面談で確認してよいことをまとめました。

公開日 2026-10-28執筆:株式会社Cross Road 代表取締役 山田真裕

この記事は、代表・山田がLinkedInに投稿し10,000件以上のインプレッションがあった内容を加筆・再構成したものです。元の投稿はこちら。

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内定承諾の直前で止まる、あの一言

「手取りが減るのが気になる」。内定が出て、あとは承諾するだけ、というところで、この一言で止まる方は少なくありません。

先日ご支援した方も、まさにそうでした。ベンチャーから大手への転職で、理由はワークライフバランス。ご家庭のこともあって、ハードワークを見直したい。会社は素敵、仕事内容にもチャレンジしたい、安定もする。文句のつけようがない。でも、月々の手取りが減るのが気になる──そこで躊躇されていました。

「年収÷12」が通用しない理由

この方の現職は年俸制で、みなし残業(固定残業代)がたっぷり含まれた固定月給。額面の年収は少し高い状態でした。一方のオファー企業は、基本給+賞与+残業手当(みなしではなく実働分)、さらに成果に応じたインセンティブまである給与設計です。

前者は毎月ほぼ同じ額が振り込まれ、後者は月給が低めに見えるかわりに、賞与・残業・インセンティブで年間の総額が変わります。つまり、給与の「形」が違う会社同士は、月給や「年収÷12」では比較できないのです。

比較するときに分解する5つの項目

項目 確認すること
基本給 月額いくらか。賞与や退職金の計算の基準になることが多い
固定残業代(みなし残業) 何時間分・いくら含まれているか。超えた分は別途支給されるか
賞与 年何回、基本給の何か月分か。評価でどれくらいブレるか、過去の支給実績
残業手当 実働分の支給か。部署の平均残業時間はどれくらいか
インセンティブ・手当 計算方法、達成率の実態、住宅・家族などの手当

人材業界の求人では、特にインセンティブの比率で年収の意味が大きく変わります。固定給と歩合の比率の見方は、転職エージェントのインセンティブ制度と相場で詳しく書いています。

起こり得る収入パターンを表にする

このときに私がやったのは、企業からいただいたオファーレターの内容、賞与の評価目安とそれがどうブレるのか、部内の平均残業時間──こういったものを全部ヒアリングし直して、

  • 売上(評価)が良かった/普通だった/悪かった
  • 残業が多かった/現職と同水準/かなり減った

これを掛け合わせた「起こり得る収入パターン」を、すべて表にしてご提示することでした。もちろん、クロージングのために都合よく作った数字ではありません。企業から預かっている情報と、法定どおりの残業計算に基づいたものです。

「手取りが減っちゃうかも?」という解像度の粗い不安が、「自分の未来はこうなる、あとは頑張り次第なんだ」という覚悟に変わって、この方は無事に内定を承諾されました。

オファー面談で聞いてよいこと

給与の詳細を聞くのは、失礼なことではありません。入社後のミスマッチを防ぐために、むしろ企業側も答えるべき情報です。

  • 賞与の評価基準と、過去の平均的な支給実績
  • 配属予定の部署の平均残業時間
  • インセンティブの計算方法と、チームの平均的な達成率
  • 昇給・昇格のタイミングと、評価のされ方
  • 固定残業代の時間数と、超過分の支給方法

直接聞きにくい場合は、転職エージェントに確認を任せてください。転職活動中の方は忙しく、シミュレーションの表まで作って検討する余裕はなかなかありません。不安の正体を特定して、判断の材料を用意する。それもエージェントの仕事です。

内定の比較・条件の確認まで、一緒にやります

株式会社Cross Roadは、人材業界への転職・人材業界からの転職に特化した転職エージェントです。代表が求職者全員と直接お話しし、オファー条件の確認や比較もお手伝いします。相談は無料・秘密厳守。→ 無料キャリア相談

よくある質問

Q. 年俸制とそうでない会社の年収は、どう比較すればいいですか?

年俸の中に固定残業代(みなし残業)が含まれているか、賞与が年俸に含まれているかを確認したうえで、「基本給」「固定残業代」「賞与」「残業手当」「インセンティブ」に分解して比較します。額面の年収や月給だけで比べると、実態とずれることがあります。

Q. オファー面談で、給与について細かく聞いても失礼になりませんか?

失礼になりません。賞与の評価基準と過去の支給実績、部署の平均残業時間、インセンティブの計算方法と達成率は、内定承諾の判断に必要な情報です。直接聞きにくい場合は、転職エージェントに確認を依頼できます。

Q. 月の手取りが下がっても、転職したほうがいいケースはありますか?

あります。賞与や残業手当を含めた年間の総額では同水準以上になる場合や、働き方・将来の昇給を優先したい場合です。大事なのは「手取りが減るかも」という漠然とした不安を、具体的な数字のパターンに置き換えて判断することです。

Q. 転職エージェントに年収のシミュレーションを頼めますか?

頼めます。当社では、企業から預かっている情報(オファーレター、賞与の評価目安、部署の平均残業時間など)をもとに、起こり得る収入のパターンを表にしてお渡しすることがあります。

株式会社Cross Road 代表取締役 山田真裕

山田 真裕
株式会社Cross Road 代表取締役。人材紹介ひとすじ15年、うち人材業界特化の転職支援10年。前職のハイクラス向け大手人材紹介会社では人材業界向け紹介チームの立ち上げを担当し、2019年に独立。これまでに3,000名以上の転職相談に対応。
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