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COLUMN — 転職相談の前に

転職エージェントが「転職しないほうがいい」と言う理由|相談で本当に整理すべきこと

優秀で市場価値の高い人ほど、私は「転職しないほうがいい」と伝えることがあります。求人がないからではありません。転職は手段であって目的ではない──15年の人材紹介経験から、転職相談で本当に整理すべきことをまとめました。

公開日 2026-10-27執筆:株式会社Cross Road 代表取締役 山田真裕

この記事は、代表・山田がLinkedInに投稿し15,000件以上のインプレッションがあった内容を加筆・再構成したものです。元の投稿はこちら。

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「転職しないほうがいい」と、けっこうな頻度で伝えています

転職相談に来られた方に、私はけっこうな頻度で「転職しないほうがいいと思います」と伝えます。

紹介できる求人がないから、ではありません。むしろ逆です。非常に優秀で市場価値も高く、その気になれば5社でも10社でも内定が取れる。そういう方にこそ、このアドバイスをすることがあります。

相談に来る人の多くは、「漠然とした不安」から始まる

転職相談に来られる方の多くは、最初は「漠然とした不安」を抱えた状態です。「このままでいいのか」「同期は転職している」「スカウトがたくさん来る」。きっかけはそれくらいで、何を変えたいのかは言語化されていないことがほとんどです。

でも、じっくり話していくうちに、ご本人の内発的な動機がクリアになり、言語化されていきます。その結果、「今の会社で、もう少し頑張ったほうがいいんじゃないですか」「いまの上司や社長と、もっとコミュニケーションを取ってから判断してみませんか」という結論になることが、普通にあるんです。

転職は目的ではなく、手段でしかない

そもそも転職は、手段でしかないと思っています。その人がハッピーな人生を送る。グッドな方向に進んでいく。そのゴールに向かうための、ただの一手段が転職。これが私の持論です。

もちろん、商売としては転職していただいたほうが儲かります。人材紹介は、入社が決まって初めて報酬が発生するビジネスです。でも、その人のハッピーにつながっていない売上は、私は必要ないと思っています。当社が創業以来、入社後のミスマッチによる短期離職が0件なのは、「無理に決めない」ことの結果だと考えています。

残るべきか、動くべきか──整理する4つの問い

  1. 不満の正体は何か──上司との関係、評価、仕事内容、働き方、年収。「全部」と感じていても、分解すると一つか二つに絞られることが多いです。
  2. それは今の会社で解決できるか──上司や社長と話せば変わること(担当領域、役割、評価の見直し)なら、まだ残る余地があります。会社の仕組みや事業そのものが原因なら、転職が解決策になります。
  3. 転職で何が手に入り、何を失うか──年収や肩書だけでなく、今の会社で積み上げた信頼や裁量も、一度ゼロになります。それを差し引いても得たいものがあるか。
  4. 「なんとなく」で動いていないか──スカウトの数や周りの転職は、あなたの判断材料ではありません。自分の言葉で理由を言えるまで、動かないほうが結果的に早いです。

「転職しないほうがいい」と言えるエージェントを選ぶ

転職エージェントを選ぶときに、ひとつ見てほしいことがあります。「転職しないほうがいい」と言えるかどうかです。

転職ありきの提案しかしないエージェントは、本人のためにはなりません。相談の入口で「転職は決めていない」と伝えてみて、それでも歓迎してくれるか。話を聞いたうえで、残る選択肢も含めて整理してくれるか。それが、あなたの側に立っているかどうかの分かれ目です。

転職を決めていなくても、相談できます

株式会社Cross Roadは、人材業界への転職・人材業界からの転職に特化した転職エージェントです。相談は無料・秘密厳守。「今は動かない」という結論も、一緒に出します。→ 無料キャリア相談

よくある質問

Q. 転職するか決めていなくても、転職エージェントに相談していいですか?

構いません。むしろ「漠然とした不安」の段階で相談するほうが、転職ありきにならずに整理できます。当社では情報収集だけの相談も歓迎しており、相談の結果「今は動かない」という結論になることも普通にあります。

Q. 「転職しないほうがいい」と言われたら、そのエージェントは求人を持っていないということですか?

違います。求人があっても、本人の動機を整理した結果、現職で解決できる不満だと分かれば「残る」提案をします。エージェントは転職で報酬を得る商売なので、あえて転職を勧めない提案は、本人の利益を優先している証拠と考えてよいと思います。

Q. 現職に残るか転職するか、どう判断すればいいですか?

不満の正体を分解してください。「上司との関係」「評価」「仕事内容」「働き方」「年収」のどれが本当の原因か。上司や社長と話せば変わることなら残る余地があり、会社の仕組みや事業そのものが原因なら転職が解決策になります。

Q. 相談だけして転職しなかった場合、費用はかかりますか?

かかりません。求職者の方への費用は一切なく、転職しなかった場合も同様です。

株式会社Cross Road 代表取締役 山田真裕

山田 真裕
株式会社Cross Road 代表取締役。人材紹介ひとすじ15年、うち人材業界特化の転職支援10年。前職のハイクラス向け大手人材紹介会社では人材業界向け紹介チームの立ち上げを担当し、2019年に独立。これまでに3,000名以上の転職相談に対応。
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